机上空論

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【シノビガミ】戦場効果・乙

 どうも千夜一夜です。鞍馬神流の流派ブックでは戦場効果・乙が追加されています。分かりやすく説明すると水中に誘導したときに既存の効果を持つ水中・甲にするか、新しい効果を持った水中・乙にするかを選べるというものです。

 御斎流派ブックの発売もそろそろということなので、この機会に考察してみます。

平地・乙

射撃戦の命中判定+1。

 平地指定の戦場の極意と合わせれば、必中の達成値を+2できる*1。しかし必中を当てるだけなら水中型にした方が合理的*2。また水中・甲と違ってメリット効果なので、戦場の極意のバリューが下がる。

 水中・甲との差別化のためには平地であることの必然性を前面に押し出す必要がある。具体的には竜馬のような平地でバフのかかる忍法や、土隠のような平地に変更する(水中への変更が出来ない)効果を持った忍法の使用が挙げられる。

 

サンプルキャラクター

土隠型

流派:隠忍の血統 土蜘蛛

忍法:必中 竜馬 土隠 慢心

奥義:絶対防御(くらまし/防御低下)

 慢心で土隠を突破されにくくする。ついでに自身も野望をかけて必中の達成値を盛ることもできる。攻撃奥義には弱いのでくらまし絶対防御。野望込みで-3なので早々破られない。

 

水中・乙

スペシャルの生命力回復無効。

 効果がメタ系のため、これを主軸とした構築を組むことはできない。水中である点を活かそうとすると水中・甲の回避デバフよりも優先させる場面を考える必要がある。奥義主体の構築かつ敵味方との相性次第で水中・乙が選択肢に挙がってくるか。素スペによる生命力の逆転を潰すことができるので使い方次第。

 

サンプルキャラクター

水計型

流派:ハグレモノ 影絵座

忍法:水計 抜井戸 闇景色 誘導

奥義:範囲攻撃(滅び/人数制限)

 水計で猛毒を撒き、相手がくたばるまで一生逃げ回る。攻撃奥義に弱いので滅び、猛毒だけでは時間がかかりすぎるので射程もある範囲攻撃。この構築では回避デバフの恩恵はほとんど受けられないが、味方次第では普通に水中・甲にした方がいいこともある。

 

高所・乙

使用可能コスト-1。

 コストギリギリで組んである構築にはよく刺さる効果だが、どちらかといえば高所・甲のファンブル時ダメージを回避できる点が大きい。今まで飛傘や峠牙の採用時に戦場の極意がスペースの都合で採用できなかった場合にデメリットを甘んじて受け入れていたところを高所・乙にすることで立ち回りやすくなる。

 

サンプルキャラクター

飛傘天狗型

流派:鞍馬神流 廻鴉

忍法:天狗 陽炎 誘導 飛傘

奥義:不死身(定め/回数制限)

 構築自体は既存と変わりなし。しかし天狗の高プロットに行きたい性質とファンブル時にデメリットの高所・甲との相性がとても悪かった。それが高所・乙によって解消されて格段に使いやすくなった。コストも余り気味なのでデメリットも気にならない。天狗はスーサイドなのでそれを補う定め不死身。

 

悪天候・乙

サポート忍法の判定-2。

 災雷使用時に相手の間合いを延長することが危険だと判断できるときに使うという感じ。サポート依存度が高い構築へのメタにはなるが、自身から積極的に活用できるものではない。

 

サンプルキャラクター

災雷型

流派:隠忍の血統 上位

忍法:災雷 精霊使い 逆鱗 微睡

奥義:判定妨害

 普通の災雷型。基本的には悪天候・甲で使用するが、複数体攻撃持ちのボスや天狗持ちを相手にした場合に悪天候・乙を選択する。悪天候・乙を選択したときの戦力低下が嫌なのでサポート忍法は入れない。コストは余り気味だが、精霊使いと逆鱗で射撃戦に対して回避+2。奥義の初撃は諦めてもらうしかないが、その後は微睡+逆鱗で破れる。奥義は災雷を当てるために判定妨害。

 

雑踏・乙

奥義破り判定-1。

 喘縄などの忍法と組み合わせて奥義破りの判定に大量のデバフをかけると強力。その場合は高所の峠牙が対抗になるが、高所は甲・乙ともにコストが厳しいので差別化に苦労はしない。また雑踏限定の忍法に人遁や玲瓏があるので、これらを主軸にする場合にどちらが自分にとって有利かをその場で判断することもできる。

 

サンプルキャラクター

奥義ぶっぱ

流派:比良坂機関 公安隠密局

忍法:沈黙 慢心 誘導 人遁

奥義:範囲攻撃(撃ち/射程低下)

 雑踏・乙と慢心と沈黙で奥義破り-3から範囲攻撃を連打する。人遁と慢心で命中にも-3。攻撃奥義が相手の場合でも撃ち範囲なのでダメージレースで優位に立ちやすい。攻撃では判定を振らないが、慢心で振るのでファンブルしにくい雑踏・乙はなんだかんだで動きやすい。慢心を使い終えたら状況次第で雑踏・甲にする手もアリ。

 

極地・乙

ファンブル時に集団戦1点。

 普通に使う分には高プロットへの抑止力が減った高所・甲にしかならない。だから極地・乙は極地・甲の裏目であることが重要になる。具体的には2~3ラウンド目でも確実に効果を発揮する点と極意なしでも自身の生命力が減らない点の2つ。

 

サンプルキャラクター

絶境型

流派:隠忍の血統

忍法:血旋渦 痛打 誘導 絶境

奥義:絶対防御(くらまし/防御低下)

 極地であることに意味のある忍法は絶境くらいだった。しかし回避デバフと奥義破りデバフは優秀なのでそこを活かす形での構築。無難に打点を取りながら、くらまし絶対防御で守る。初動以外はコストをあまり必要としないので大きくライフリードが取れるまでは極地・乙でウロウロして、そのまま追い込めそうなら極地・甲でとどめを刺す。

 

 

まとめ

 全体的に既存の戦場の裏目としての役割になるものが多く、新しい戦場効果というわりには地味な印象でした。しかし戦場を移動させる効果全般の役割が倍になったという点はかなり大きいです。特に誘導は今までの得意戦場への移動・戦場型メタ・バフデバフによる補助に加えて、スぺ型メタとサポート忍法メタを獲得した点はかなり大きいです。どうしても特定の構築メタは腐りやすいので積むモチベーションが上がらないのですが、元のバリューが高い誘導に組み込まれると極めて強力です。次の流派ブックのスポットである私立御斎学園は戦場の極意を有する戦場型の代表例みたいな流派なのでしばらくは誘導の価値が高い環境が続きそうです。

 それはそうと御斎流派ブックたのしみだなー。

 

*1:戦場の極意による戦場効果無効は任意効果のため、バフを受けることができる

*2:極意の+1と水中・甲の回避-2で3差