千夜一夜です。身内で独自流派そろそろ作るかぁ~ってなったので現時点での知見を垂れ流しておきます。前提条件として、独自忍法の指定特技の自由は独自流派の流派忍法に設定した時点で指定特技を決めることにします*1。
独自接近戦
効果付きなので【接近線攻撃】の上位互換に見えるが、指定特技が動かせないので相互互換になる忍法。要するに入れ替えが常に正解になるとは限らないということ。
この忍法の方向性は選択文字で「忍」を指定するか、指定特技を忍術分野にするかの2つが無難。前者の場合は得意分野の忍術回復が腐りづらく、強い指定特技を選ぶことが出来る。後者はハグレモノ下位として忍術から2つの特技を取る都合上、指定特技を取りやすい。つまり【接近戦攻撃】の代わりがしやすい。
下記の〇は利点、✕は欠点、△はどちらにもなり得る点です。
指定特技
器術:✕【裏コード】が刺さる
《火術》:〇【炎舞】【覚炎】が使える
《仕込み》:〇【詭道】の回数を増やせる
《衣装術》:〇【探偵学】が使える
体術:〇【月影】が使える ✕ 得意分野と隣接
《手裏剣術》:△【神槍】の指定特技*2
《歩法》:〇【探偵学】が使える
忍術:〇得意分野
《隠形術》:〇【探偵学】が使える
《変装術》:〇【詭道】の回数を増やせる
《分身の術》:✕【影分身】の指定特技*3
謀術:✕ 得意分野と隣接
《罠術》:〇【詭道】の回数を増やせる
《詐術》:〇【詭道】の回数を増やせる
《対人術》:〇【探偵学】が使える
《経済力》:〇「お金」を同時に4つ使える
戦術:〇 妖術変調が軽い*4
《用兵術》:〇【探偵学】が使える
《記憶術》:〇【詭道】の回数を増やせる ✕【修行】の指定特技*5
妖術:✕【曲歌】が刺さる
《召喚術》:△【雷電】などの指定特技
《言霊術》:〇【探偵学】が使える
《幻術》:〇【詭道】の回数を増やせる
《瞳術》:〇【拡視器】が使える
《千里眼の術》:〇【拡視器】が使える
独自射撃戦
ぶっちゃけ追加攻撃抜きでも強い忍法。追加攻撃の相方には効果使用時の破壊力と独自射撃戦と両採用しても腐らない用途が求められる。そして可能であればコスト2以下だと使いやすい*6。【夜叉】はその条件を満たしている最高の相方。
余談だが【ご当地戦法】と組み合わせる予定があるなら、《火術》《瞳術》《千里眼の術》の3つの特技には注意した方がいい。これらの特技は【炎舞】や【拡視器】があるため、【ご当地戦法】による指定特技の変更先になりやすい。これらの特技やその周辺を独自射撃戦の指定特技にしていると、1つの特技への依存度が高くなったり、特技配置が崩れたりする可能性がある。
指定特技
《火術》「火」→【火縄式他力本銃】【吹火】【獣火】
《針術》「針」→【氷針】【極針】【累針】
《壊器術》「壊」→【機械兵団】
《騎乗術》「騎」→【騎射】【騎襲】
《砲術》「砲」→【対空千手砲】【霊砲】
《手裏剣術》「剣」→【這剣】【秘剣】【我剣】【電磁剣】
《身体操術》「身」→【含身】
《歩法》「法」→ 独自戦法が必ず使える
《走法》「法」→ 独自戦法が必ず使える
《飛術》「飛」→【飛龍】(流派レベル3の首魁)
《骨法術》「法」→ 独自戦法が必ず使える
《隠形術》「隠」→【隠牙】
「形」→【形無】
《隠蔽術》「隠」→【隠牙】
《分身の術》「分」→【野分】
《毒術》「毒」→【毒手】
《遊芸》「芸」→【百芸】
《兵糧術》「兵」→【機械兵団】
《野戦術》「野」→【野分】
「戦」→【接近戦攻撃】【集団戦攻撃】【戦酔】【処方戦】【乱戦】
《地の利》「地」→【蟻地獄】
《用兵術》「兵」→【機械兵団】
《死霊術》「霊」→【霊弾】【水霊】【霊障】【霊砲】
《封術》「封」→【封刃】
《言霊術》「霊」→【霊弾】【水霊】【霊障】【霊砲】
《千里眼の術》「千」→【千矢】【対空千手砲】
「眼」→【魔眼】【差眼】
《呪術》「呪」→【呪角】「呪」の独自集団戦
任意
「夜」→【夜叉】
「叉」→【夜叉】【交叉】
「矢」→【千矢】【巡矢】
「華」→【万華鏡】【蓮華掌】
「羅」→【修羅】【綺羅星】
「陣」→【内縛陣】【外縛陣】【鎖陣】【螺旋陣】
「天」→【帝釈天】【天狗】
「雷」→【雷電】【春雷】
「拳」→【凸拳】【魔拳】
「銃」→【禅銃】【火縄式他力本銃】【銃躙】
「殺」→【射殺】【恨殺】【鏖殺】
「魔」→【魔眼】【魔拳】【魔境】【崩魔球】【魔精】
「雨」→【時雨】【流星雨】【黒雨】【霧雨】【五月雨】
「血」→【血汗】【血旋渦】【血穿勁】
独自集団戦
効果を初撃に使う前提なら「故障」が忍具2個腐らせることができるので最有力候補。早々に忍具を切らせたならそれはそれでアドバンテージなので裏目がない。他は兵糧丸の即時回復が裏目になりがち。通るなら「火達磨」や「呪い」は強いが……。
指定特技は独自接近戦のを参考にする。
独自妨害
十分に機能すると強そうだが、制限が厳しくて機能しづらい。さらに攻撃権と引き換えと考えると正直割に合わない。仮想敵はコストをギリギリまで絞っている構成にすると刺さりが良い。【影分身】や【鏡地獄】、【忍法錬成】あたりはコストがカツカツになっているイメージなので狙いがいがある。【接近戦攻撃】を対象に含めれば最低限の効果は保証されるが、強いとは全く思えない。
指定特技
「術」→【禁術】【矢止めの術】【破術】
《生存術》「生」→【魔界転生】
《隠形術》「形」→【変形】【操り人形】
《香術》「香」→【春香】*7
《分身の術》「分」→【影分身】【影分身・百式】【野分】
任意
「戦・攻・撃」→【接近戦攻撃】【射撃戦攻撃】【集団戦攻撃】
「戦」→ 【策戦】【戦酔】【転戦】【処方戦】【作戦指揮】「戦」の独自接近戦
「撃」→ 【連撃】【睨撃】【符撃】【枷撃】【惨劇・改】
「震」→【震脚】【震々】
「獄」→【煉獄】【鏡地獄】【地獄】
「忍・法」→【忍法研究】【忍法錬成】【忍法兵器】
「眼」→【羅眼】【水晶眼】
独自分身
相手のプロット選びに制限をかけるタイプの忍法だが、判定に成功すればいい or そもそもプロット外せばいいの精神で動かれると腐る。活かすなら【鏡地獄】で無理矢理相手を釣り上げる、【怪段】や【影法師】と併用して相手の択を減らすあたりが考えられる。
個人的な選択文字のおすすめは偶。先述の【鏡地獄】と相性が良いのもあるが、偶数にしておけば0も対象にできる。地味に【空】対策で役に立つかもしれない。
独自支援
【作戦指揮】と比較するとマイナス補正の択と名前縛りを引き換えにコスト軽減と判定免除を得た感じ。「術」を入れれば54個の特技で使用できるため、対象が広くて使用感は悪くなさそう。
「術」で使用できない特技は《仕込み》《手練》《歩法》《走法》《怪力》《第六感》《遊芸》《経済力》《地の利》《意気》《人脈》《異形化》の12個。内、「法」と「力」はそれぞれ2個に共通しているので【法術力】*8とすれば58個の特技で使用可。ただ、どうやっても全ての特技はカバーできない点、数ばかり求めると却ってメタが張りやすい点*9、そしてガチガチにしすぎると不自然な言葉になる点の3つから「術」以外は自由にしてもいいと思う。個人的なお気に入りは【芸術み】*10。
独自防御
基本的に劣化【鬼影】*11だが、忍法名が合わなくても-1は担保されているだけマシ。
命中デバフの影響が大きそうな忍法は【必中】【魔拳】【笹貫】【磔律】【射殺】【銃躙】あたり。自分が使うなら【魔術銃】が趣味と実益の両面で好みかなぁ。
独自技術と組み合わせて、特技1つを保護しながら命中デバフ出来る忍法と考えると意外と悪くない気がしてきた。
独自結界
興味なし。
独自変速
【影分身】とは使用しない選択肢を取れるという点で差別化。具体的には【影分身】でプロット1,6に置いた場合はプロット1から【火縄式他力本銃】は使えない*12が、「六」の独自変速でプロット1を選択した場合はプロット1,6を後出しで選べる点は変わらずにプロット1から【火縄式他力本銃】を使用できるコストが捻出できるようになる。そう考えると選択文字は「四」以上が実用的か? 「一」は【鏡地獄】と組み合わせる前提なら極めて凶悪だが、他の使い道はよく分からないです。
現時点では「〇」「七」が選択文字にも制限文字にも入っていない*13ので【四七】*14みたいな名前が可能。発売から半年経過しても未だにエラッタは来ていないが、遅かれ早かれ来るとは思うのでおすすめはしない*15。
独自遁術
「地」*16は「平地」と「極地」の両方で効果を受けられる。それ以外だと【戦場の極意】の劣化で使う気が起きない。なんなら「地」でもまだ使う気が起きない。根本的なパワーが不足しているから魅力が薄い。微妙に【街套】と噛み合わない点もマイナス*17。
独自戦法
範囲は狭いが、対象選びを間違わなければ堅実で腐りづらい偉い忍法。独自防御のときに名前が挙がった忍法は命中バフと回避デバフの両方を活用できるので相性がいい。特に【銃躙】は独自流派の立ち上げ時にも取れるので、流派忍法だけで強力なシナジーを作れる。
独自戦法を取る予定があるなら独自接近戦、独自射撃戦、独自集団戦にも効果を乗るようにしたい。幸いにも独自接近戦と独自集団戦は文字の縛りが比較的緩い方なので、独自射撃戦に含まれる文字1つを共通させると独自戦法の名前も決めやすいだろう。
独自技術
流派忍法の少ない段階ではせいぜい【達人】の互換止まりだが、理論上はすべての特技を保護することも可能になる*18忍法。
流派レベルが3になったら独自技術を取るという前提で流派を育てていくのは面白そう。この忍法の価値の最大効率を考えると流派立ち上げの段階から流派忍法とその指定特技、その流派でよく使われる流派外の忍法、独自接近戦の回復分野選択、環境で抑えておくべき特技の把握など無限に時間が溶かせる。
まとめ
独自流派は面白いシステムだと思います。でも独自忍法は実用性に難を抱えているものも多い印象です。良い忍法もあるので【銃躙】+独自戦法みたいに良さげな組み合わせを考えていきたいです。個人的なお気に入りは独自変速なので、どうにかクソゲー押し付けられねぇかなぁ。
後、身内で独自忍法の名前を付けようとすると実用性と芸術性と大喜利力で混沌の坩堝が簡単に出来上がりました。それはそれで楽しいですが、時間が溶ける。
*1:p.29の流派シートへの記入例にある独自接近戦の指定特技が毒術となっていたところから判断
*2:攻撃の指定特技として考えると【神槍】や周辺特技の忍法のついでに対策されるので弱い。独自技術の保護対象として考えるとそれらの忍法への対策枠として優秀
*3:修得者が多く、回避されやすい
*4:独自技術と併用する場合、戦術分野の生命力を失うことによる弊害が少なく済む
*5:艶花型と特技が被りやすい
*6:3はギリなんとかなるが、4以上は無理
*7:コストが重く、効果の噛み合いも悪いので独自射撃戦の時は候補外
*8:読み方はほうじゅつりょく?
*9:独自忍法の名前はコロコロと変えるわけにはいかないので、あると分かっていれば意図的にそれを外した指定特技の選択ができる
*10:「術」+ 遊「芸」+ 仕込「み」
*11:厳密にはサポートと装備の違いや流派の違いがあるので完全下位互換にはならない
*12:【街套】などでコストを増やせば使えるが、それだけ枠を使う
*13:アラビア数字やローマ数字、大字(壱弐って書くやつ)も入ってはいないが、この辺を使用するのは美学に欠ける
*14:読み方はいろは四十七文字に因んで「いろは」とかどうだろうか?
*15:少なくとも身内卓では自重することになった
*17:極地では【街套】が発動しない
*18:上忍頭が独自技術+攻撃・サポートの流派忍法の忍法7つ(【接近戦攻撃】差し替え含む)で7つの特技を保護できる